ああ…まいこむまで…深川舞子卒業公演 IZ*ONEアルバムBROOM*IZ

2020年01月30日

森保まどか ソロピアノアルバム「私の中の私」

もろもろなHKTがらみのライブは
浸水被害の修繕の事もあって申し込んでもいなかったですが
TDCとかに関してはもう8回落選してるので全く当たる気もしないし、
紐付けとしてちゃんとAKSにお金を落としてる人優先なイベントと頭の中で勝手に定義付けられてしまって、観られる可能性の期待ごとなくなっているかも。
作年から応募して外れても悔しくも無くなっていきました


さて、森保の話題です。
TEPPENではまた優勝しなさそうな曲を選んで「やっぱり」でしたが
(優勝するのはテクニカルな選曲でスケール大きめテーマという感じ)
森保の演奏は楽しそうで良かった。
右手のみのパート、左手のみのパートとか、個人的には楽しく見えても
評価として「難易度」「正確性」とかそういうレベルの番組だし無理だよね。
「勝ち負け煽り」「ミスした時の表情抜き」など演出が自分は好きではないし
本人が楽しければそれが一番。


で、もうピアノアルバム作ると発表されてからどんだけ待ったか。
半分…もう出ないだろうと思っていたし
秋元氏の「アプリによるボーカリスト発掘オーディション」とか訳のわからない企画にも
「えっと…森保のピアノ・ソロアルバムですが?…」と呆れていましたが
その「普通じゃつまらない所にこのメディアミックス企画入れる俺」的な蛇足は
最終的にプロデューサーを受けてくれた松任谷さんが認める筈もなく良かったのですが
それでオーディションに参加した人の思いはどうなるんだろうね。秋元さん…


話しをアルバムに戻します
早速全曲聞いてみました。

さすがに、全曲ピアノソロというのは出さないだろうと思っていたのですが
クラブミックスとか…正直森保の感覚的なものを刺激する演奏がいいのに
なんかマシンのように聞こえてきて合っていたのかどうか、
あまり過剰なアレンジの曲はピンと来ませんでした。
できれば純粋なピアノソロや最低限のアレンジに抑えたのももう少し入れてほしかった。

ショパンの幻想即興曲のアレンジも森保の演奏部分は世界観も見せてくれるんだけど
あそこまでのドラム強調はいるのかな…邪魔って気がした。
この曲はピアノでの流れる激しさような、波のようの押し寄せる感動がいいんだけど
リズム強調されると、流れが止まって何かが違う気がする。

「悲愴」のアレンジがやっぱりいちばんしっくり来た。
この曲も最近は「♪たーまーごのー」みたいに使われてそのイメージが強い人もいるかもですが
自分がいろんな演奏家の様々なCD を買い漁ったベートーベンの名曲。
テクニカルとも言えないですが、一瞬のうちに聞く人が弾き手の世界観の中に入れる。

ちなみに「ホロヴィッツの悲壮」と「辻井伸行の悲壮」を比べると
同じ曲から受ける印象がこれだけ違ってそれぞれに素晴らしい世界観なのがよく分かるかと思います
アシュケナージとかも良いかと。

森保さんのそれは優しく、しかしタッチというか輪郭は強く、単にやわいイメージではない
なるほど、松任谷さんが好きそうなイメージです。

ジャズ風味な「No Diggity!」もある意味で「こういう感じの曲も入るだろうな」と思っていた曲でした。
安易にジャズ風味ルパン三世とかにしなくてよかった。
この曲は演奏とアレンジがハマった感じでした。
まいこむもこれ好きなようですね。

「Lotus」この感じで行くのならば、もっとシンプルな懐かし目の雰囲気にしてもいい気がしましたが
アレンジも含めて武部さんだった。そりゃ洗練されてなくちゃね。
これで「武部の門」は開いたのでしょうか。今後MusicFair、FNSに出てくるか楽しみです。
流れるように…深夜に田舎の風景バックにこれが流れるV見たら、いい意味で心地良すぎて眠たくなっていくような感じ。

「17END」の本間昭光さんもそうですが
いろんなタイプのプロデューサーの手にゆだねてみる手法は良かったと思います。
TEPPEN見て知った、という人にはもっとテクニカルで激しいものを求める方も多いかもしれないけど、いろんなPの表現したい世界に森保が応えていく形は
彼女を表現しているし、可能性広げたんじゃないかな、と思うのと

意外と見た目だけ派手に難しそうな難解な曲よりも
どういう雰囲気?空気感?を出せるのか、という意味で
様々な森保らしさが出せたのは良かったと思います。
自分は嫌いでもクラブミックスみたいな曲でも需要があればそれでいいと思うし

とかいいながら…
最後の「即興曲#727」とか、
短いながら、やっぱピアノのみで表現する時のもりぽすげーな…と思わざるを得ない
単にテクニカルで凄いという事ではなく、その短い中で個性を作れているのが面白い
柔らかな流れるタッチの時と強さ表現の時のコントラストで印象自体が強い。

松任谷さんが最後の締めにこれ持ってきてるのも
「可能性のほんの少しを見せてあげよう」という感じもして
できれば第二弾がもしあるならば
今度はその部分を全開放にしたアルバムが聴きたい
そう思わせてくれるものでした。



セリフブロックが無い「少年の憧れ」みたいな
ベタなノスタルジックな良さだけでいけた気もしますが
これはこれでいいか…

以前もりぽのファンと話した時に
もしMVを作るなら「少年のあこがれ的なイメージなんだよな〜」と言った覚えがある
当たったというより、誰もが思う森保のイメージという事ですね。

イメージの森保まどかというのは男子の中の「永遠のお姉さん」で
こっちが年齢何倍のおっさんでもそうなのです
まぁ、中身はラジオを聴いてる限りはさほどお姉さんっぽくもないのだが
見た目麗しく、中身まっすぐで可愛いお姉さん、な感じ。

秋元さんの曲の中では好きな詩である「恋の指先」の主人公も
♪君に会ったら何も言えない 校舎の片隅で一人のオーディエンス
と、なんとなく年下から見た憧れの感じがする


TEPPENで他の参加者が「有利」とか「余裕」とか言ってたり
奇異な行動に出て目立ったり
それは番組企画に正しく乗ってるだけなんだけど…自分の中で何かちっとも面白くない。
やっぱり勝負ごとの企画なのに楽しく「学園天国」弾いちゃう
楽しいお姉さん、が自分にはしっくり来る。
もりぽだなぁ…と番組関係なく思わせてくれる。

そのどこで何してても、流されない森保まどか固有の世界がある事を大事にしてほしいなぁと
今回のやっとできたアルバムを聴いてさらに強く思えた。



この記事へのコメント

1. Posted by 貧乏性   2020年01月31日 02:53
まどかのピアノは音の粒立ちが素晴らしい。
そして人並み外れた天性のリズム感。
元々アマチュアのレベルでない事は分かっていたけれど、こうして作り込まれたものを聴くとアイドルのかくし芸などではない事がはっきりと伝わってきます。
クラシックの愛好家にしてみれば邪道かもしれませんが、これは上質なFusionだ。
そう、Bob Jamesの和製版のような香りがする。
ただ、オリジナル3拍子⇒4拍子というアレンジが安直な感じはありますねぇ。
ピアノソロアルバムと考えると色々疑問は残りますがコンボのセッションアルバムとして聴けば落としどころは悪くはない。
松任谷氏の最大の功績はまどかを単にピアノプレーヤーとして表現するのではなく、彼女の美貌を含めたキャラクターを前面に押し出した事だと思っております。

3年ほど前に彼女はユニバのスタジオに通っていた形跡があって、恐らくその時点では純クラシックのレコーディングが進められていたのだと思います。
で、失礼ながら、多分それが作品として、商品としてあまり面白くなかった。
そんな中、TEPPENで松任谷氏との出会いがあったのではないかと。

まどかのピアノを初めて聴いたのは最初の九州ツアーの「君の名は希望」。
あの時は「どうかミスタッチしてボロボロになりませんように…」と祈りながら聴いていましたが、その後TEPPENで「異邦人」を見てミスタッチが問題となるようなレベルのピアノではない事を知り愕然としたものです。

松任谷氏はライブをやりたがっているようだし、武部さんとは既に「僕らの音楽」の収録を終えたようだし、彼女が新しいファンを獲得してHKTに誘導するきっかけになってくれるといいなぁ。
2. Posted by toshix   2020年01月31日 11:35
貧乏性さん

ピアノソロのクラシックは当初からなかなか難しいだろうと思いました
力量とかデキがどう…というよりも
ユニバのクラシック部門とやっていくとすれば、難しい問題がいろいろあるので
(最近ランランと芸能人のコラボとか、やってはいますが…)

Fusion、まぁそう捉えるとしますか
期待感としてはあくまでピアノメインで、そこにどうアレンジするか程度かと思っていたので微妙に感じましたが

ただ、最後に松任谷さんが即興曲として不協音も効果的に入れた
最も森保まどからしい強く個性的なピアノ勝負の曲を入れている事で
彼女への期待が伺えましたし、少なくとも松任谷さん担当の楽曲は
うまく活かしてるなぁ…と思いました。

芸能人のピアノ弾ける人って、いわばルービンシュタイン的な
一般的に求められる「美しい華麗さ」を目指す人が多かったり
伴奏ピアノとして優秀な人が多いのですが

森保のピアノは先生の影響なのか、
なぜか強さというか、輪郭のくっきりとした音が瞬間的に強く惹きつける
「これは違う」と思わせる個性が際立っていて
引きつける音のキャラクターというか、性質が他と違うので

そこを様々なプロデューサーに紹介できて
その目を通したものを世に出せたのは大きな1歩だなと思います。
ただ…おっしゃるようにパターン化した安直なアレンジも多くて
どうも打ち込み系と合っているのかが不安な…

アルバム曲の構成として。もうちょっとシンプルな…
例えばソロを多くするのが何かの理由で難しくても、セッション的な
生の感覚が活かせるものがもっとあればなぁ…と思ったりはします。
松任谷さんが引き続き育ててくれるならそっちかな…とも
3. Posted by 貧乏性   2020年01月31日 22:40
すいません。m(_ _)m
もりぽのイベントまで当たってしまいました。
1枚しか買ってないのに・・・
4. Posted by toshix   2020年02月02日 18:57
貧乏性さん

免疫の問題でグループ全体のイベントはこれからもスルー予定です。
しかしこのアルバムだけは「良かったね」と一言だけ言いたくて
一応出しましたが、もちろん1枚だけなので「記念応募」みたいなもので
まさか本当に1枚で当る人がいるとは
もうファンタジー。
自分の分まで労いと賞賛を伝えてください。
おめでとうございます
5. Posted by Wはる推し   2020年02月03日 12:40
近い感想です

ピアノを活かすならソロか弦楽アンサンブル、ジャズ的なセッション風とか
生音を中心にしたアレンジが良かった

そこまではまだまだ、の色がでてしまってのフュージョン的なアレンジと解釈は
身贔屓を除けばマイナスもあるような、、、

どんなアルバムが期待されていたかを考えると
まだ未熟ながらも
強くて可能性感じる森保の演奏がもっとイキイキとシンプルに目立ってほしいと思うのは自然な反応

打ち込み的なクラブっぽいのは私も苦手というのはあるけんどね

ただここまでこぎつけるために必要な仕様だったとすれば
かたちにすることが大切だし
何曲かライブでは活かされそうなのもあるね

やっぱり悲壮と最後の即興曲は好きです




6. Posted by toshix   2020年02月03日 13:47
Wはる推しさん

マイナス感想を書くのは勇気が必要でした。
でも、「求めているものは少し違う方向でした」という声は
この後の森保の可能性を考えるとあってもいいんじゃないかな…と。

称賛しないと許容されなけばそれまでの事なのですが
シンプルに森保のピアノに魅力感じた者として
おっしゃるようにシンプルなものが欲しかった層は確実にいるんじゃないかと思ったので、同様意見があると救われます。

様々なプロデューサーに任せるのはいい構成だと思うのですが
フュージョン的にするにはハービー・ハンコックとかジョー・ザビヌルとか
そっち系のセンスや技術を磨いてからでも、と
どうも…リズムに支配されると自分の中では何か違うんですよね

ただほんと、形になった事が重要で
こっちの好みは置いといても
「おめでとー!」という気持ちに嘘は無いんですよね。
ついつい望みは高くなってしまうんですが…

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